〜多様性を認めるべきだという発言には、多様性を認めないという価値観を受け入れない、という大きな矛盾を孕んでいる〜
随分と久しぶりの日記になってしまった。
色々とあった。
いい訳ではなく、色々あった。
もっともわかりやすいものであれば、異動だろう。
4月に異動となったのだが、いまだに手続き関係が終わっていない。
それと日記を書かなかったことの関係はないのだが。
というわけで今日のテーマは「自由と競争」である。
異動になったので、心機一転、今後しばらくはテーマを「⚪︎⚪︎と⚪︎⚪︎」というように、2つのものにしようと思う。
自由について
自由とはなにか、と問われた時には、「なんでもできる状態」と回答しているようにしている。
もちろん、問われたことはない。
ここで重要なのは、状態ということだ。
一般的に自由と言えば、ポジティブな言葉なのだろう。
しかし、自由という状態から、何かしらの便益を得たいのであれば、とあることが必要になる。
それは、「能動的な行動」である。
能動的な行動について
人間には損失回避バイアスというものがある。
私は、このバイアスについて、性格よりも置かれている状況に依存しているのではないかと推測している。
そして、この損失回避バイアスが、自由という状態を、隅々まで楽しむことを妨げている。
その意味で、我々にはそもそも自由を楽しむことは難しいかしい。
自由の税金
自由という状態を、ノーリスクで生み出すことは難しいと考える。
これは、リスクを顧みずに行動するものがあまりに有利になるからである。
例えば法律なども、自由を制限しているかも知れないが、ここはあまり勉強していないため、深入りしない。
また、自由の税金の一つに「競争」があろう。
競争について
自由を「なんでもできる状態」と仮定した。
となれば、何かをする人と、しない人が出てくる。
例えば、勉強を始めとした努力である。
努力をする人もいれば、しない人もいる。
どちらを選択してもいい。
それが自由である。
しかし、このような条件下では当然に「差」が生じる。
学歴や年収、容姿なども、立派な「差」である。
自由の中において、これらの「差」は当然のものであり、その「差」によって取り扱いが変わっても、問題はない。
それが自由なのである。
スポーツと自由
もちろん、学力などは遺伝や経済力といったものも影響することがある。
しかし、これらを考慮するとき、すでにその議論は自由の外にある。
個人的にもっとも自由なものが、スポーツである。
スポーツでは好きな戦術を取ることができる。
好きな練習をすることができる。
そして試合で、点数やタイムに「差」が生じ、それによって勝敗が決する。
一般的に、勝者がさまざまな便益を享受する。
まさに、自由である。
競争と自由
これまで述べた通り、自由には競争がついてまわる。
そして、競争から「差」が生じる。
我々人間は、損失回避バイアスがかかる。
これは損失だでけでなく、おそらく「何もしないで敗北する」ことも回避したいと思うのではなかろうか?
となれば、我々は強制的に競争に参加させられ、そして勝たなければならないのである。
これが、果たして「自由」と言えるのだろうか。
「自由」とはいったいどこにあるのだろうか。
自由な人
しかし、世の中には「自由な人」という人がいるのではなかろうか?
私もよく「自由な人」と言われる。
では、どんな人が「自由な人」なのだろうか?
それは、「差」を気にしない人なのではないだろうか?
これは、必ずしも「敗北」をなんとも思わない、負け犬のような人ではない。
他の人と、負けたくない部分が異なっている人ではなかろうか?
例えば、私は美味しいものを、たくさん食べたいとは思わない。
毎日同じものを食べても苦にならない。
ただ、食べ物で毎日迷いたくはない。
このような食生活を、一般的な人は、寂しい人だと思うだろう。
しかし、私はなんとも思わない。
これが、「自由な人」である。
「自由な人」になる方法
自由な人になる方法は、最初のテーマに戻るのだが、能動的に自分に意思を持つ必要があろう。
自分の価値観をしっかり持つことである。
特に、昨今、多様性という言葉によって、一般的に人間像から多少外れても受け入れられる。
そう考えると、多様性とは、一般論からの解放である。
ただし、多様性を認めるかどうかが、相手の自由であることを忘れてはならない。
多様性を認めるべきだ!という考えには、多様性を認めないという価値観を、こちらが否定しているという、大きな矛盾を孕んでいる。
最後に
結局何が言いたいのか。
分からない。
自由とはなんなのか?
自由というものを、性格に定義できた時、自由というものは、自由という言葉に縛られることになり、自由ではなくなる。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また、時間があれば、日記を書いていきたいと思います。