文系が相対性理論を自力で思いつくためのブログ

ど文系の私が何気ない日常をヒントに、相対性理論を自力で思いつく話

東京について〜田舎と都会の違い〜

〜万人に受けてこその個性〜

 

今日は、会社でそこそこの失敗をしてしまったので、気持ちがシュンとしている。

 

まあこんな日もある。と簡単に割り切れれば人生は楽なのに。

 

 

今日のテーマは「東京」である。

 

 

世界中どこでもそうかもしれないが、都会と田舎とでは、文化が全く異なっている。

 

わかりやすい例で言うと、都会は鉄道を中心とした交通網であるのに対して、地方では自動車が中心となってくる。

 

その結果、当然街の作り方も変わってくる。

 

都会では、駅を中心として商店街が広がるが、地方では駐車場の確保できる郊外に大きなショッピングモールができる。

 

モータリゼーションの発展が、街までも変えてしまったというのは興味深い。

 

とはいっても、鉄道が開通した時も、街は大きく変わったのだろう。

 

 

では、東京と地方で人間関係は変わってくるのか?

 

私は大きく変わってくると考える。

 

私は、高校卒業まで地方で暮らし、大学進学と同時に東京に出た。

 

大学で初めて東京のコミュニティーに所属したが、東京の人はこんなに自己主張をしてくるのか、と驚いた。

 

私の住む地方では、「誰々の家の長男」であったり、「誰々のお隣さん」といったように、社会とのつながりの中で自分というものが形作られる。

 

自分の意見を積極的に発信する必要がないどころか、かえって有害になることもある。

 

これがムラ社会というものなのだろう。

 

一方で、東京は、そのようなものはほとんど重視されず、自分がどんな存在なのかが重要になってくる。

 

そう考えると、東京の人が自己主張をするのは当たり前のように感じる。

 

私が東京に出たいと思ったのも、ムラ社会にしんどさを感じたからである。

 

 

では、東京で生まれるのと、地方で生まれるのでは、どちらが有利なのだろう?

 

これは非常に難しい問題である。

 

東京の一番のメリットは、多感な時期に、最新の文化に触れられることであろう。

 

話題や流行を敏感にキャッチできるのである。

 

また、将来も東京で働き続けるときに、小さい時からの友人がいるのも大きいと考える。

 

一方で、地方に生まれるメリットは、やはりムラ社会を経験できることであろう。

 

ムラ社会では、自分の役割がある程度決まっており、そのことを意識しながら過ごすという、極めて高い社会性を養うことができるのである。

 

このことは裏を返すと、東京で生まれた人が地方で暮らすときに、もっとも気をつけなければらないことであろう。

 

このほかにも、気候の面で大きな違いがある。

 

東京では冬場にカラッと晴れるが、地方(私の住むところ)では雪が降る。

 

特に野球やサッカーといった屋外スポーツのプロを目指すのであれば、雪の降る地方というのは大きなデメリットになるだろう。

(*雪については、今後哲学する予定である)

 

 

東京を経験していない人は損をしているのだろうか?

 

これについても何とも言えないところである。

 

私自身、東京で過ごしている間に、自己主張の大切さを学んだ。

 

流行に乗っかり、最先端のファッションの勉強もしたつもりである。

 

しかし、東京に出てしまうと、地元に残っていた友達との間に距離が生まれてしまう。

 

地方に生まれたのであれば、その地方の大学を出て、その地方の企業に就職する。

 

地元の大学に通った仲間と結婚し、子供の保護者同士のコミュニティーが形成される。

 

それが、地方に生まれた人間に敷かれていたレールなのかもしれない。

 

そして、このようなレールから飛び出したいと強く思った人たちが集まるところが、東京というところなのかもしれない。

 

 

最後に、東京とは何なのだろうか?

 

東京は、大量の人を捌くために、高度な効率化が図られている。

 

東京に住むということは、大袈裟に言えば、成功を勝ち取ろう、社会を変えてやろうといった、大いなるエネルギーの渦巻きの中に飛び込むということである。

 

逆に、東京という街を思い出した時に、仕事をリタイアし、年金で悠々自適に生活している人を思い浮かべた人は、どれだけいるのであろうか。

 

そう考えた時に、地方というのは従来の社会の形であり、落ち着きがあるように思える。

 

一方で、東京というのは、新しい社会の実験場のようにも思え、絶えず自分を高めていなければ、大いなるエネルギーの前に淘汰される社会といえるかもしれない。

 

東京、それは、兵どもが夢の最中なのである。