〜規制が強くなって苦しむのは、規律を守る律儀な人である〜
今日は朝からずっと本を読んでいた。
基本的には、科学系の新書を読んでいた。
夕方前にジムに行き、軽く筋トレをしたのち、30分程度歩いてきた。
家に戻った後、風呂に入り、今も本を読んでいる。
今読んでいる本も興味深いため、今日は夜更かししてしまいそうだ。
ちなみに今読んでいる本は、「ダンゴムシに心はあるのか」である。
学生の頃に一度読んだが、改めて今読んでみると、新しい気づきが多い。
今日のテーマは「Kindle Unlimited」である。
今日一日で、3冊の本を購入した。
総額は4,000円ちょいである。
うち1冊(1,600円程度)はKindle Unlimitedでも読むことができた。
ちなみに、Kindle Unlimitedはおよそ月額1,000円だそうだ。
普通に考えれば、登録した方がお得であろう。
しかし、登録を躊躇するのには、多少の理由がある。
以前少し触れたが、私は将棋を指すのが趣味であった。
メジャーな将棋アプリである「将棋ウォーズ」では、1日3局無料で指すことができた。
ほとんど毎日3局を差し続けて数ヵ月が経過した休日に、1ヵ月差し放題プランに登録した。
月額600円程度であったが、かなり悩んだ。
結果としては、その日は何十局も指したが、その翌日からは全く指さなくなった。
理由はよくわからないが、いつでもどれだけでも指せるとなると、後回しにしてしまうのが原因ではないかと思う。
それ以降、将棋は疎遠になってしまった。
なんか悪いことをしてしまった気分になった。
同様に、音楽の聴き放題にも登録したことがある。
数日間は躍起になって、昔聴いていた曲や、今注目の曲などを集めていたが、集めるだけ集めて満足したのか、そこまで聴くことはなかった。
結果、今では1曲ごとに購入している。
もっとも、ここ数ヶ月は安定して月に5曲ほど購入しているため、再度聴き放題にした方がいいか迷っているが、再び聴かなくなるという同じ道を辿りそうなので躊躇している。
以上の2つの経験は誰にでもあるのではないかと思う。
上記では触れていないが、定額制の動画配信サイトに登録して、全く観ていないという人も多いのではないか?
この、定額制の〜し放題プランに加入すると、かえって利用頻度が減ってしまう現象を『 Unlimited syndrome』と名付けよう。
では、Kindle Unlimitedはどうなのだろうか?
前提として、私は漫画に関してはそこまで読まない。
好きな漫画は何種類かあるが、すでに単品で購入している。
問題は小説と新書であろう。
ちなみに私は月平均で5〜10冊ほどの本を読んでいる。
そう考えると、Kindle Unlimitedに登録した方がいいのだろう。
しかし、大学生だった頃、しばしば古本屋さんで立ち読みをしていた。
そのときに思ったことであるが、立ち読みのようにざっと読めば、換言すると雑に読めば、1冊の本から、そこまで多くの情報を得られないのではないだろうか?
最近、自己啓発本や読書術に関する本は読まなくなった。
そのため、最近のトレンドは分からないが、以前、少なくとも私が大学生の頃は多読が主流であった。
本1冊から得られる情報は少なく、量を読むことで補うというものだ。
私もとりあえず量を読んだし、それなりの情報を得られたので満足もしている。
今に比べて古本屋さんが充実していたので、ベストセラーは内容の良し悪しに関わらず100円で売られていたことも大きいだろう。
しかし、今では、1冊の本を1ページ1ページ噛み締めながら、というと大袈裟であるが、少しじっくりと読んでいる。
そう考えると、どうせ何冊読んでもいいのだから、気になった本を片っ端からざっと見てみようという気分にはなれないのだ。
また、これでも本を読むときには、買うかどうか迷っている。
当たり前であるが、本を買うということは、本を読むことのファーストステップである。
もっといえば、買ってしまったからには、読まなければならないのである。
そしてできれば、買ってよかった、タメになったと思いたいのである。
少し話は逸れるが、多読のときには読みやすい本を多めに買い、とりあえず冊数を読んで満足してしまうという現象も起こっていた。
大学生に陥りがちなこの現象には『入門書syndrome』と名づけておこう。
最後に、私でいえば、忙しさ等を理由に読書から遠ざかることもよくある。
そんな中で『Unlimited syndrome』を発症してしまうと、当分は本を読まなくなるだろう。
以上より、現時点ではKindle Unlimitedには登録しない方がいいのかもしれないと思っている。
しかし、明日には登録しているかもしれない。