文系が相対性理論を自力で思いつくためのブログ

ど文系の私が何気ない日常をヒントに、相対性理論を自力で思いつく話

卒業について〜いったい何を卒業するのか〜

〜親孝行は自己満足のひとつである〜

 

 

今日は、朝ジムに行ってきた。

筋トレよりも、ジムに行くまでの方が大変である。

ジムの経営は幽霊会員で成り立っていると聞いたことがある。

そう考えると、ジム側がわざわざ、毎日ジムにきてもらえるようなキャンペーンをする必要はないのだろう。

むしろ、有効でないどころか、有害でさえあるのかもしれない。

ジムにはたくさん入会してほしい。でも、あまりたくさん来て欲しくない。でも、退会はしないで欲しい。

不思議なビジネスモデルである。

今後検討する余地はありそうだ。

 

 

 

今日のテーマは「卒業」についてである。

 

 

このテーマにした理由は、仕事をしている時に、ふと、卒業式の思い出が浮かんだからである。

 

 

 

卒業とは?

まず、「卒」というのは、古代中国の兵士が軍隊を去るときの儀式だそうだ。

「業」というのは、仕事や学業のことを言うらしい。

よって、仕事や学業から去る儀式ということになろう。

 

こんなことが言いたいのではない。

 

ちなみに、「卒」には人生の終わりという意味や、突然という意味もあるらしい。

脳卒中の「卒」は後者の意味らしい。

 

「業」というのは、カルマのことである。

カルマと聞くと、ネガティブな印象があったが、元々の意味は「行為そのもの」をいうらしい。

つまり、カルマという言葉がポジティブかネガティブかというのは、同時に使われる言葉によるのだろう。

カルマを背負うといえばネガティブな意味になる。

呂布カルマといえばポジティブな意味になる?

 

突然の人生の終わりに、それまで積み重ねたカルマを審判する儀式、それが卒業なのかもしれないし、違うかもしれない。

 

このように考えても考えなくても、卒業というのは感慨深いものである。

 

ずいぶんと長い回り道をしたような気がする。

 

卒業式にはいろんな思い出があるが、変な思い出が多い。

 

 

卒業式の思い出

卒業式で、制服のボタンがなくなったということはなかった。

なにか思い出を残したいと思ったため、みんなのネームプレートをもらって歩いた。

卒業式後のゴタゴタで、私がネームプレートを集め回っていると話題になっていたらしい。

中には、先生から回収を命じられたと誤解している人もいたようだ。

一人の女子から、これに縫い付けて飾ればかっこいいのではないか?と言われ、スカーフをもらった。

 

卒業式で女子からスカーフをもらうという経験をした人は少ないのではないか?

 

全てビニール袋にまとめてカバンに入れたが、家に帰るまでに無くした。

 

いい思い出である。

 

卒業式で、全てのボタンは残ったが、クラス全員のネームプレートとスカーフは無くなった。

 

 

田舎の卒業式

田舎の卒業式は、少し色合いが変わるような気がする。

高校卒業と同時に、クラスメイトの8〜9割が県外に出る。

東へと向かう列車、または、西へと向かう列車で旅立つ。

 

私は卒業式の後、1番仲の良かった友達と、動物園に行った。

檻の中にいた猿たちに向かって、「俺たちは自由を手に入れた」と咆哮し、全力で威嚇した。

いい思い出である。

 

 

旅立つものは、見知らぬ土地での生活に対する不安でいっぱいである。

うまく、馴染めるだろうか?友達はできるだろうか?

 

残されるものは、都会の絵の具に染まらないで・・・と言う思いでいっぱいである。

染まらないで帰って。染まらないで帰って。

 

 

卒業ソングについて

極めて自然な流れで卒業ソングの話になる。

もはや、今どんな卒業ソングが流行っているのかは、調べてもわからない。

 

私の思い出の卒業ソングは「振り向けば・・・(Jane Da Arc)」である。

 


www.youtube.com

 

卒業ソングについては、さらっと流す。曲だけに。

 

 

大学の卒業式

大学の卒業式は、最も感慨深い。

 

以前の日記で述べたが、私は大学時代に公認会計士試験を受けていた。

結局は合格に至らなかった。

就活もしなかった。

 

誰もが羨む大企業に内定した人もいた。

堅実に公務員に内定している人もいた。

公認会計士試験に受かり、私が掴めなかった夢を、掴んだ人もいた。

 

 

私は何者でもなかった。

こんな私が卒業式に出ていいのか?と、式当日の朝まで悩んでいた。

 

結局何も手に入れられなかった。

あのとき叫んだ猿たちに、「お前の自由は楽しかったか?」と嘲笑されている気がした。

ぼくは、ぼくは帰れない。

 

結果的に、行ってよかったと思う。

軽くお酒を飲みながら、学生時代の思い出を話した。

卒業したくないとみんなで言って泣いた。

黒く短く整えられた髪の毛が、それでも卒業すると言っているような気がした。

 

大学の卒業式以降、一度も会っていない人もいる。

みんな楽しんでいるのだろうか?

 

なんか涙が出てきた。

ハンカチーフ下さい

ハンカチーフ下さい

 

 

最後に

大学を卒業すると、その後何十年も続く戦いが始まる。

 

大人にあるのは失業だけで、卒業はない。

 

そう考えると、大学の卒業は、卒業からの卒業でもあるのだ。

 

 

本日も読んでいただきありがとうございます。